パソコンのCPUを交換する
副業収入の増加の効率アップを画策してみた
普段使用しているパソコンではなく、以前使用していたパソコンのCPUを交換して副業収入の為の作業の高効率化を画策してみました。ちょっとでも処理能力を上げて、作業のストレスを減少させたい。
※CPUを交換してみたかっただけ。。
今回の材料は以下です。
CPU Core i3-530(2.9GHz)
チップセット:Q57
ソケット:LGA1156
グラフィックボード:なし
メモリ:10GB
HDD 160GB
SSD 250GB
電源:240W
2018年8月末の段階で、Ryzen Threadripper 2990WXなんかがバケモノCPUとして話題になっている中、上記は大変貧弱な環境ですが(笑)せっかくSamsungのSSDも載せた事ですし、簡単にCPUも載せ替え出来るようなので・・適当な中古CPUを探してみる事にしました。
ちょっとだけでも速くなれば・・
淡い期待を胸に、超低予算改造を開始です。
今回載せるCPUの条件は・・
- 消費電力をあまり増やしたくない
- 発熱を抑えたい
- 内蔵グラフィックス機能を使う
- その他難しい事なし
当たり前です。素人ですから(*’ω’*)
調べてみるとLGA1156ソケットには、i3-530(現在使用中)からi7-860~i7-880まで搭載可能とか。純粋にコア数とスレッド数を増やし速度性能を体感しやすいのはCore i7の選択なのでしょうが、この世代のi7にはグラフィックス機能が非搭載(つまりグラフィックボードを別途購入する必要がある)、しかも消費電力と発熱もかなりの増加とか。
今年も暑いし。
電源240Wで不安だし。。
グラフィックボードを増設せず、
運用出来るようなCPUを探します。
i5-700番台 4コア4スレッド(内蔵グラフィックスなし)
i5-600番台 2コア4スレッド(内蔵グラフィックスあり)
├i5-680 ・・3.6GHz(3.86Ghz)
├i5-670 ・・3.46GHz(3.73Ghz)
├i5-661 ・・3.33GHz(3.6Ghz)
├i5-660 ・・3.33GHz(3.6Ghz)
├i5-655K・・3.2GHz(3.46Ghz)
└i5-650 ・・3.2GHz(3.46Ghz)
ムムム、3.6GHz(3.86Ghz)となっ(‘Д’)
コレだろ。決定。
(普通なら4コアのi5-700番台か、4コア8スレッドのi7-800番台を選ぶのが順当なのでしょうが・・別途グラフィックボードが必要になる点が引っ掛かり今回は見送り。)
楽天で5000円しませんでした。
ヤフーショッピングで3000円も有ったな。
常套手段だがモッピー経由の楽天購入で楽天ポイントとモッピーのポイントも貰っておいた事は言うまでもない。パソコンの内部の大掃除の際に最寄りのPCデポで購入しておいたCPUグリスがまた役に立つ時が遂に来て嬉しい限り。さあー中古CPUでパフォーマンスアップといきましょう♬
このCPU交換は・・
中古の安価なパソコンを趣味的に弄る事により自己満足に浸る酔狂な行為であり、メーカー製パソコンのCPU交換は基本的に推奨されるものではありません。
今回はたまたま交換に成功し、Windows10も起動しましたが・・当方は純然たる「素人」であり実際にマザーボード側のソケットピンに素手で触りピンを曲げてしまい、既存CPU/中古購入のCPUともに装着してもBIOSすら立ち上がらない(つまり故障させた・マザーボードを壊した)事態に陥りました。幸い手作業でソケットのピンを起こしてCPUを載せたところBIOSが立ち上がった為購入した中古のi5-680を装着しWindows10が起動・通常使用に耐えていますが・・いつ起動しなくなっても文句が言えない状況です。絶対にマネしないでください。くれぐれもマザーボード側のソケット内容を触ったり、物を落下させないように。メーカー製パソコンのCPU交換は起動不可などのリスクも有ります!
CPUを外し、ハメる
簡単なオペレーションのはずだった
大昔のパソコンのCPU交換・・
68B09を63C09へ
8086をV30へ
80386をi486DX4へ
68000を68030へ
ロマンが有りました(笑)
最近はソケット形状さえ合えば物理的には交換可能。はんだごて必要無いんですね。BIOS側でCPUを判別出来れば立ち上がる確率が非常に高いと。CPU交換て楽なんだね~(*^^*)
今回は前述のように、
Core i3-530(2.9GHz)から
Core i5-680(3.6GHz/TB時3.86GHz)に交換します。
物理的にはLGA1156ソケットで合う。
BIOS立ち上がらないなら諦める。
素人ってシンプルで怖いですね(爆)
CPUクーラーを外しCPUも外す
まずPCのコンセントを抜き放電しましょう。
電源を抜き、電源ボタンを10秒以上長押しします。
デスクトップパソコンのCPUを交換するには、ケースを開けCPUの上に固定されているCPUクーラーを取り外す必要が有ります。マイナスドライバーかトルクスレンチが必要です。HP8100SFFの場合は一般的なマイナスドライバーでCPUクーラーを取り外す事が可能でした。
①マイナスドライバーでCPUクーラーを取り外す
対角線の順番で外し/締め付けは車のホイールなどと一緒です、均等に力を伝え基盤を傷めない為に、(特に締め付けトルク掛け過ぎには注意!)ゆっくりと取り外します。
②CPUを露出させ、取り外す
画像の矢印の位置をマザーボード側に押す事でソケットカバーに掛かっていたテンションを緩め、CPUをソケットから取り外す事が可能になります。
CPUを取り外したら、新たに搭載するCPUを同じ向きでソケットに載せます。基盤の切り欠きが有りますので、ソケットに載せる際に間違った向きでは装着出来ないように配慮されています。
それより・・
ソケットに触るな!!
特にマザーボード側
当方はソケットに小さいゴミが付着しているように見えた為、こともあろうか素手でマザーボード側のピンに触ってしまい、「あっマザボ側って柔らかいんだ💕」と感想を抱きつつ、見事にソケットのピンを曲げてしまいました。
まあ、大丈夫だべ。
・・・認識甘かったね~~(+_+)
CPUを換装したが起動しない
さて、取り外した手順と逆の手順で中古で購入したCPU、Core i5-680(3.6GHz/TB時3.8GHz)を取り付けてCPUクーラーも載せ直しました。(先ほどご紹介したCPUグリスも塗りました)
さてと。
電源入れてみよう。
使えなかったらi3-530に戻そう。
電源ポチッ。
あれ。
あれれれ。。。
ファンが超回ってる。
BIOSこない。。BEEP音すら鳴らない。。
(この時点でソケットのピンを曲げたっぽい確信が有ったものの、近所のローソンにCR2032電池を買いに現実逃避に走りました。CMOSクリアで立ち上がってくれと願いました。)
CR2032電池を交換。
CMOSクリアボタンを押した。
さあどうよ。
ブーーーーーーーーーン・・・
ファンがめっさ回ってる・・・
ディスプレイに反応なし。
ヤバい。
ピン曲がった。
慌ててCPUをi3-530に戻すも立ち上がらず。
間違いなくピン曲げてる。。。
皆さんはマザーボードを破壊してしまった場合、どういった行動をされますでしょうか。スマホでググる?メーカー製パソコンならメーカー修理の依頼を検討する?
当方が取った行動は、
Youtubeを見るといった奇行です。
直せるんだ♬
やってみよう(白目)
という訳でソケットのピン修復にチャレンジ。
ソケットのピン曲げを修復
●修理に使うガジェット
└100均の裁縫セットの針
ガジェットってw
我が家に有る恐らく最も細いモノです。
あとは懐中電灯ですね。
手元を照らさないと暗くて見えない。
老眼ならマイティアピントケアEX(目薬)も必須かと。
100均の「針」1本で直りました。
・縦・横を等間隔に保つ
・上下の高低差をなくし均等に
・斜めの部分で触れ合っている部分を離す
など、針の刺す方と糸を通す方を使い分けて修復した感じです。これでWindows10も立ち上がって普通に使えるようになりましたので、よっぽど運が良かったんでしょうね。破損具合が比較的軽度だったのも幸いしたのでしょうか。ソケットには触るなという教訓を得ました。
運良くBIOS起動に成功
初のCPU交換は一応成功
さて、手作業にてソケットのピンを修復してみましたが、実際にBIOSが立ち上がってCPUを認識してくれない事にはどうしようもありません。修理したつもりのソケットにこのパソコン購入時に実装されていたCore i3-530(2.9GHz)を再装着して、電源を投入してみます。
な、なんと・・
BIOS起動するじゃねーか!
では一旦BIOSを抜けて電源を落とします。
購入したCore i5-680を装着して課長オン!
キっ、キターーーーーーー(;’∀’)
BIOSキタコレ(驚)
しかも新しいCPUをきちんと認識してるよ。
コレはイケる。(たぶん)
BIOSのカレンダー、ドライブ構成、
起動順序などを設定し、BIOSを抜ける。
Windows10が立ち上がればシメたもの。
Windows10も無事立ち上がりマスター。
タスクマネージャーでもし、新しいCPUのプロパティが反映していない場合には、デバイスマネージャーを立ち上げ、プロセッサ→右クリック→デバイスのアンインストール→再起動で反映します。
実は最初にi5-680に交換した時は・・
i3-530と表示されていました。
上記の手順でi5-680と表示が変わりました。
(CPU-Zではきちんとi5-680と表示されていました)
体感上、変化なし
自己満足CPU換装なんとか終了
●CINEBENCHで比較。
i3-530(2.9GHz) 187
i5-680(3.6GHz) 269
ちょっとだけ速くなったーーー(疲労)
【参考】
i9-7980XE(3.4GHz) 3281
Threadripper 2990X(4.0GHz) 6243
技術と消費電力の進歩(退化??)って凄い(+_+)
●ドラクエベンチもやってみよう。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
HP 8100SFF CPUを換装した際の計測 |
|||
HP 8100SFF i3-530(2.9GHz) HD Graphics (内蔵) |
HP 8100SFF i3-530(2.9GHz) GeForce GT 1030 |
HP 8100SFF i5-680(3.6GHz) HD Graphics (内蔵) |
|
HD 1280×720 標準品質 |
1472 重い |
9218 とても快適 |
1489 重い |
HD 1280×720 最高品質 |
1191 重い |
9217 とても快適 |
1214 重い |
FHD 1920×1080 標準品質 |
827 動作困難 |
7866 快適 |
824 動作困難 |
FHD 1920×1080 最高品質 |
787 動作困難 |
7579 快適 |
785 動作困難 |
どっちにしても動作困難。
せめてGT1030刺さないとダメね。
CPU交換・換装で体感はどうなった?
うーーーん、難しいですね。
気持ち、速くなったような・・
気がします。
起動が何故だか、メッチャ速いです。
SSDにした時から更に加速した感じ。
Windowsの緑色の画面が一瞬で消え、
まるでファミコンのROMカセットの立ち上げのよう。
(言い過ぎですね)
動画を見ながら(バックで流しながら)WordPressの記事を作成したり、画像を編集したりなど・・普通の作業を快適に行えるという点では合格です。
あくまでも副業の為のパソコン、しかも引退させたサブ機ですので・・・これ以上コストを掛けたりするのは本意ではありません。ただ、せめてGT1030くらい載せたいかも知れません。
後は安価に導入出来る拡張カードで遊ぶのも面白い。HP8100SFFはSATA2ですしUSB2.0なので、SATA3やUSB3.0、USB3.1(USB3.2も良いね)を扱えるようにすると更に快適かもです。
温度が少し気になる感じ
i7-3770機が50℃を超える事がまず無いので・・
少し注意しながら使った方が良い感じ。
「SpeedFan」というファン制御ソフトを試してみます。
追記:
動画の閲覧を止め再起動したら、40℃以上に上がらなくなりました。2つのコアが最大限高いクロックで長時間稼働し続けない限り、CPUの発熱も問題無さそうです。
- 焦げ臭くない
- 筐体熱くない
- いきなり電源落ちない
今のところ正常に使えていますので、今回のアナーキー勝手改造に関しては「大成功」とさせてください。(大昔、FM-7を焦げ臭くして父に叱られました。。。)
経験してみるもんですね
今回、ソケットのピンを倒してしまいましたが、無理矢理なんとか修復出来ました。勿論何の知識も経験も無いままCPU交換に手を出した事(しかも成果として非常に乏しい内容)に関しては・・
『SEXと同じ。
やってみないと分からない。』
経験してみて初めて分かる。
成功するかも知れないし、
取り返しのつかない事になるかも知れない。
精神的に満足を得られる点も共通ですねw