目次
HDDからSSDへ換装
WordPressブログ作成の高速化を目指す
パソコンの記憶装置であるHDD(ハードディスクドライブ)をSSD(ソリッドステートドライブ)へと交換する事でデータの読み込み・保存をスピードアップし、結果的にWordPressでの記事入力作業や記事の公開、画像編集などを快適に行う事が出来るのか検証しました。
- 今までと全く同じ環境を維持したい
- Windows10をSSDから起動したい
- HDDはバックアップ、もしくはデータ保存用に使用する
HP 8300SF Core i7 3770
Q77チップセット LGA1155ソケット
内蔵HDD WD10EZEX-07WNA0 1TB ← これをSSDに差し替えます。
外付けHDD MARSHAL&Prod_EXTERNAL_HDD USB3.0接続 1TB
中古で楽天で購入。2万だか3万だか4万だか忘れました。
さて、勘の良いPC通の方ならお分かりでしょう。
NVMe規格に対応していない、チップセットとマザボなんです!
NVMe規格にさえ対応していれば、M.2 SSDもしくはPCIe SSDを載せて超高速Windows起動が可能だったのですが、初期投資をケチったツケがこんなところに(笑)NVMe規格が必要なPCIeに接続するタイプのSSDは起動ドライブとして設定出来ない事が判明。素直にSATA3接続のオーソドックスなSSDを搭載するという妥協点に落ち着きました。今回起動ドライブとしてHDDから差し替えるのは以下のSSDです。2.5→3.5インチ変換ブラケットと、SATA3ケーブル1本も一緒に購入しました。
NVMe対応マザーならこちらが爆速でオススメ。
こちらはM.2スロットが必要です。
M.2スロットが無くても、PCIe3.0×4スロットが空いていれば
こういった、拡張スロットに刺すSSDも有ります。
HDDからSSDに換装
取付からHDDのクローン作成まで
PCのコンセントを抜き、放電します。
静電気にも注意して作業しましょう。
実際にSSDを取り付けます。
取り付けたら、起動ドライブ(C)の内容を丸々クローンコピーして、BIOSの起動ドライブ設定をSSDから起動するよう変更してWindows10が立ち上がるか試してみます。
- HP Compaq 8300 Elite SF Desktop PC
└カスタマーサポート - 前面及び背面のコネクタ詳細
グラボはPCI Express x16 スロット(Cスロット)に接続 - [PDF]8300シリーズリファレンス
└内部のコネクタ位置・種類の確認
- SSDをマザーボードに取り付け
- ケーブルを2本取り付け
- HDDからSSDに内容をコピー
- BIOS設定でSSDから起動を指定
マザーボードにSSDを取り付け
光学ドライブの下に、3.5インチベイが1つ空いています。
2.5インチ→3.5インチ変換ブラケットにSSDを載せ搭載します。
Samsung SSD 1TB 860EVO 2.5インチ内蔵型
まあー小さくて軽いですね。
本当に1TBなんて入るのか不安になるくらい(笑)
●オウルテック 2.5インチHDD/SSD用→3.5インチサイズ変換ブラケット
└このブラケットを使用
ネジ4本でブラケットにSSD本体を取り付けます。
所要時間 2分もあれば。
ブラケットごと下記の位置に差し込みます。
SSD用15ピン電源は最初から余っています。
SATAケーブルと電源ケーブル取り付け
電源コネクタの左隣に、SATA接続コネクタが有ります。
これをマザーボードのSATA3ポートとSATAケーブルで接続。
SATA3(600)で接続出来ているか、要確認!
SATA2ポートだと転送速度は半分になってしまいます。
●[PDF]8300シリーズリファレンス
└こちらで確認しておきましょう。
※誤って接続してしまってもWindows上でSATA2接続かSATA3接続か確認出来ます。
※上記メーカーリファレンス、コネクタ色などアテにならない部分も。
●CrystalDiskInfoでディスクの状態をチェック。
接続状況も判別可能です。
●サンワサプライ 下L型シリアルATA3ケーブル 0.5m
└綺麗に取り回す場合、50cmでは足りません。
SATA3ケーブルをSSDに取り付け、
マザーボードのSATA3ポートにもケーブルを刺します。
このパソコンは購入した時にHDDがSATAポート1、光学ドライブがSATAポート3に接続されており、SATAポート2が空いていました。そのままSATAポート2に接続しましたが、後に確認したところSATA3(600)で接続出来ており、持っている性能を最大限発揮出来る接続が完了しました。
せめて半年に一回は、ケースを開けてパソコン内部を徹底的に掃除する事をオススメします。冷却ファン周りや電源ユニット、前面パネルの裏側など埃を取り去って冷却性能の低下を防ぎましょう。
- ブラケットごと3.5インチベイに取り付け
- 元から有る15ピン電源を接続
- SATA3ケーブルをSATA3ポートに接続
たったこれだけです。
※ブラケットを本体側にネジ留め出来ていませんが、ブラケットがキツキツにハマったので良しとしています。本来はブラケット横側のネジ穴に4本のネジで固定する必要が有ります。
HDDからSSDに内容をコピー
さあーではSSDのフォーマット、
HDDからSSDへ中身丸ごとクローンに移りましょう。
SSDをフォーマットして、ソフトの指示に従うだけ。
簡単ですがフォーマット形式を揃える必要が有ります。
SSDをフォーマットする
MBRかGPT 大抵はMBRです
取り付けたSSDはフォーマットしないと認識されませんし、使用も出来ません。
SSDをフォーマットするにあたり、フォーマット形式を調べます。
クローン元とクローン先のフォーマット形式が違うと、起動しない恐れが有り注意が必要です。
MBRパーティションか?
GPTパーティションか?
クローン元のハードディスクを見てみます。
Windowsキー+xから「ディスク管理」を呼び出し。
調べたい部分で右クリックすると、
「GPTディスクに変換」と出ればMBR形式です。
「MBRディスクに変換」と出ればGPT形式です。
基本的にはHP 8100/8300SFくらいの旧型パソコンのハードディスクであれば、間違いなくMBRパーティションです。今まで使っていたハードディスク(MBR)をSSDに丸ごとクローンするなら、MBR形式でSSDをフォーマットする必要が有ります。
上記サイト様を参考にしてください。
もの凄く依存させて頂きました(感謝)
- ディスク管理からフォーマットされていないSSDを選択
- フォーマットを促される→MBRかGPTを選択
- 初期化が終わったら、SSDを右クリックで「新しいシンプルボリューム」を選択
- 最大領域確認、ドライブレター確認
- このボリュームを次の設定でフォーマットする
このままで構わない
こんな流れでSSDのフォーマットは終了です。
HDDからSSDへのクローンコピーの準備は整いました。
HDDからSSDへ丸ごとコピー
SSDを起動ドライブとして使用する
SSDへハードディスクの内容を丸々コピーして、そのSSDを起動ドライブとして使用するにあたり、コピーツールとしてEaseUS Todo Backup Free 11.0の無料版を使用させて頂きました。
同じ容量のHDD→SSDへのコピー出来ました。
コピー先の方が容量が大きい方が・・という記述は
当方の場合は当てはまりませんでした。
EaseUS Todo Backup Free 11.0をインストールして
HDDからSSDへデータを丸ごとコピーしましょう。
EaseUS Todo Backup Free 11.0を立ち上げ。
システムクローンは断られました(笑)
「クローン」で丸ごとコピー出来ました。
ソース元を選択します。
内蔵HDD(1TB)を選択して次へ。
コピー先ターゲットを選択します。
先ほどフォーマットしたSSD(1TB)を選び次へ。
最終的な確認です。
コピー元HDDと
コピー先SSDの
選択が間違っていなければ、いよいよコピー開始です。
画面下部に、
●SSDに最適化
└忘れずチェックしましょう
●セクタバイセクタクローン
└チェックしない
当方は上記のページ様を拝見しながら、
無事、HDD→SSDのクローン作成に成功しました。
BIOS設定でSSDから起動を指定
では、いよいよBIOSの設定を変更して、
SSDを起動ドライブとして使用しましょう。
※BIOSで起動ドライブとして設定すると、自動的にボリュームが(C)ドライブとして設定されるようです。今まで使用していた起動ドライブ(C・ハードディスク)は自動的に(G)へとドライブレターが変更されていました。このHDDはバックアップに使うなり、抜き出して他のPCで使うなりしようと考えています。
HP 8300SFでBIOS起動
再起動~F10キーを何度か押す
HP 8100/8300くらいのPCのBIOSは
起動時に「F10」を何度か押す事で立ち上がります。
「ストレージ」に移行します。
起動順序を変更します。
元々使用していた、SATA0ポートに接続されていたHDDが起動順序で最上位になっています。これを今回取り付け~クローンコピーしたSATA1ポートに接続されているSSDに変更します。
SATA0でリターンキーを押し選択、
カーソル↓キーでSATA0を下げます。
SATA1が一番上に来るようにします。
SATA1(今回接続したSSD)が最上位になったら完了。
設定を保存して、BIOSを抜けましょう。
保存→yesでBIOSを終了しましょう。
さあーいよいよSSDの速さの恩恵を受けられるか。
Windows立ち上げ所要時間や、書き込み/読み出しスピードも見てみましょう。
SSD(SATA3接続)のスピードは?
ベンチマークと体感速度はどうなる
パソコンの補助記憶装置のHDDをSSDに換装する事で、待ち時間を短縮してWordPressの記事作成の効率を上げたい、記事執筆に於けるストレスを軽減したい、というのが今回の目的です。
まずはWindowsの起動時間。
HDD 38秒
SSD 21秒(17秒の短縮)
うーん快適だね✨
●CrystalDiskMark
└よく見掛けるベンチマークでテスト
画像左がHDD、右がSSDです。
SSDの圧勝、3倍以上の数値。
なお、NVMe規格を使えるSSDは、
リード3500MB/s、ライト2800MB/sにもなる!
安物買いの銭失い・・・
最初期の投資で、NVMeに対応したマザボを選択すべきでした。
実際の使用感はどうか?
肝心の「使用感」について。
- WordPressに於いて
WordPress上での変化は無い。
ただし、WordPressで画像を編集しながら記事を作成する際に、ローカルにダウンロードした画像編集ツールのサムネイル表示などが爆速化。SSD上にあるデータの読み出し・書き込みは早いのでトータルで考えれば作業の速度アップに繋がる。 - Cドライブ上の全てが早い
精神衛生上良いですね。
- 温度は31℃で安定
負荷を掛ける使い方をしないので問題無さそう。
- 動作音がしない
原理上当たり前だが、無音です。
WordPressで副業収入を得る為のブログ作成に、SSDは必要か?という問いには・・イエスでありノーでもあると思います。ただし、より良い環境で作業するならHDDより圧倒的に早いですし、快適なブログ記事執筆の一助になると思います。
そして、今回思い知った事・・・
我が家は評判の良い事で知られる
J-COM320回線なんです(爆)
Manohiroと申します。
ブログランキングから訪問させて頂きました。
>HDDをSSDに換装する
かなり早くなってますなあ。
私も変えるべきですなあ。
最近、段々遅くなってきています。
ポチしました。
Manohiroさま、
コメントありがとうございます。
【Samsung Magician使用について】
サムスンのSSDで使えるユーティリティ「Samsung Magician」を使用する事で、
上記のような読み出し、書き込みスピードになりました。
ホンマかいな??
体感できません。
上記のようなスピードになっているならば、M.2接続かPCIE接続のNVMe規格に則ったSSDと
同等のスピードが出てしまっている事になりますが・・・そんな事は無いように思います。
●Samsung Magicianは負荷が大きくなる
└つまりSSDの寿命を短くする
こんな評判も見受けられました。
何とも言えない、使用には気を付けなはれやっ!という事になりますでしょうか。
【もっと古い機種にもSSDを付けてみた】
HP 8100SFF
i3-530(2.9GHz)
HDD 160GB
以前使用していたパソコンです。
Windows10 32ビット版なのでメモリが足りず苦労しました(泣)
Windows10 64ビット版をクリーンインストールするのに伴い、
Samsung SSD 860EVO (250GB)を導入してみました。
※HP8100 SFFはSATA3は有りません。SATA2での接続となり、SATA3機種ほどの転送速度は出せません。
【BIOSで起動ドライブとして設定出来ない】
フォーマットすればWindows上では認識するものの、
BIOSで起動ドライブとして設定出来ない。
↓↓↓↓↓
ケーブル差し替え。
元々刺さっていたHDDのところに、SSDのケーブルを刺す。
HDDはSSDを刺していた、元来空いていたSATAポートに接続。
これで無事、SSDから起動する事に成功しました。
なお、クリーンインストールして余計なドライバやアプリが剝がれた事もあってか・・・
鬼、爆速でWindows起動します。
こういったディレクトリをSSDに置くと、快適な作業が出来ると思います。